「結婚生活はとても幸せでしたが、再婚で初めて恋愛をしました」と彼は言った
60代後半の会社役員の彼は、今も40年勤務していた会社で働いている。
二年前に、難病で長い闘病生活を続けていた妻を亡くし、それからは一人暮らしを続けてきた。
3人の子ども達はそれぞれ結婚し幸せな家庭を築いているので、自分のことだけをしている気楽な毎日である。
妻亡き後は、しばらく気が抜けて何も手につかない日が続いたが、仕事があったことで気持ちをしっかり保てていたのかもしれない。
朝食はパンと目玉焼きとコーヒー。このメニューはずっと続いている。
体が不自由になり歩行が困難だった妻だが、会話はできたので、二人で昔の話をよくしたものだ。
「よその夫婦はこんなに沢山話していないだろうね」と言いながら、毎日2時間も話が膨らんだ。
妻亡き後も、仕事があったからこそ気持ちを奮い立たせていられたのだろう。
子ども達には「自分のことは心配しなくて良いから、家庭をしっかり守りなさい」と話していた。
ある日、同年齢のゴルフ仲間から結婚式の招待状が届き、喜びよりも驚きが大きかった。
彼は初婚で、友人の紹介で出会ったらしい。
その彼の「話し相手がいないと家に帰って寂しいよな」という言葉に、これから先のことを考え、結婚相談所を訪れた。
お見合いはにわかに動き出し、出会う楽しみも増えて張り合いになった。
4か月の交際を経て結婚を決めたお相手は、10歳年下の現役看護師さん。
快活明朗で、見るからに健康そうな逞しい女性だった。
家も近いため転職はせず勤務を続けることになり、結婚準備が始まった。
彼女は初婚で、娘の先行きを心配していた彼女の母親が誰よりも大喜びしていた。
休みを合わせてのデートは、動物園、植物園、映画と多彩で、毎週のデート報告が私の楽しみにもなった。
彼は「僕は今一番幸せです。亡き妻は優しかったし結婚生活はとても幸せでしたが、恋愛がこんなに楽しく幸せとは思いませんでした」と涙ぐみ、しみじみと言った。
「良かったね、幸せにならないとね」
「話す人のいる幸せ」
「お帰りなさい」と言える幸せ。
「誰かがそばにいる幸せ」。
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