おっとり穏やかで真面目な人柄の彼は、いつも優しく彼女を包んでくれて、一緒にいると自然体で居心地が良くいつも次のデートが楽しみだったと彼女は話してくれた。

大人しいとは言っても自分の考えはしっかり持ち自分の気持ちもしっかりはっきり彼女には話してくれていた。

彼はお見合いも何度か繰り返したが、口下手もあり「話がつまらない」とか「何を考えているのか判らない」の理由で交際の白紙が続いていた。

不思議な事にお見合いはほとんど交際へと進むのだがデートの３回目くらいで、いつも断られ流れてしまった縁。それが続きさすがに落ち込み彼は悩んだ。

会話のコツやコミュニケーションを学ぶ講座にも出席したり、模擬お見合いや模擬デートも積極的にチャレンジし多くを学び少しづつだが自信を付けた。

そして８回目のお見合いが結婚を決めた彼女との運命のお見合いだった。

振られ続けていた彼はさすがにお見合いをするのも億劫になり正直気が進まぬうちのお見合いだったと後でこっそり話してくれた。

上品な喫茶店にほぼ同時に入店し何となく「この方だ」と直感したらしい。

聡明快活な彼女が明るい笑顔で「こんにちわ」を言って下さりホッとしたと。自然に会話は進み話は途絶える事無くお見合い時間の１００分が過ぎた。

彼女の質問をしながら進める話し方もずば抜けて爽やか快適であっという間にお見合いは終了した。

彼はアドバイスの通りに「今日はありがとうございました。是非又お時間を作って下さい」気持ちを込めてのお礼を伝えた。

彼女とのデートは何処に行っても何をしていてもとても楽しく二人は話し放しで逢う毎に互いの人柄が温かく伝わり、気持ちの距離は日増しに近付いた。

彼女は一人娘で２０代後半とは言え門限もあり彼はその事も含めて彼女の上品な育ちの良さを感じ、これ以上に人はいないと思ったし大好きになった。

３か月が過ぎ「好きです。結婚して下さい」のプロポーズに涙ぐみ笑顔で、「よろしくお願いします」とすぐに快諾頂き彼も大喜びで報告をしてくれた。

彼女も何度かお見合いを繰り返し思うような方になかなか出逢えずに落ち込んだ事もあったらしいが、その都度気持ちを切り替えながら婚活を頑張ってきた。

結婚の約束がされご両家の顔合わせも申し納められて両家は喜びに沸いた。

デート帰りに彼女を自宅に送ると待っていたかのように父は部屋に彼を迎え入れおもむろに「婚姻届」を見せた。娘の結婚に喜びは膨らみわざわざ市役所に行き貰って来たのだ。

家庭内は母と娘の会話が中心で寡黙な父は二人の会話を嬉しそうに聞いているとか。

娘の結婚に喜ぶ父の熱い気持ちが伝わる。幸せにあれ♪

(有)齋藤企画　齋藤寂静
住所：〒355-0221　埼玉県比企郡嵐山町菅谷658-18
TEL：0493-62-7858
携帯：090-9011-7497
ＨＰ：http://saikika.com
営業時間：9：00～19：00
定休日　年中無休